書
「喫茶去」 「喫茶去」は、「お茶でもどうぞ!」という意味です。わら筆を用い、淡墨で書いた作品です。奈良市の東大寺近くにある表具店「吉川春陽堂」さんが、墨色に合わせて、淡い緑系の茶掛けに仕上げてくださいました。2011年の個展会場の真ん中に飾った一幅です。 |
「友月交風」 「喫茶去」 「月を友とし、風と交わる」という風流な言葉は、典故も知れず、好きでよく書く語句です。皿や陶板にも書きました。額装の「喫茶去」の作品共に、半紙縦1/2程度の小品です。 |
「永」 「平常心是道」 「水月」 「永」(とこしえ)は、字形と意味が好きで、お皿などにもよく書く文字です。この作品には、「永」の印を2つ押しています。半紙程度のサイズです。 |
「不二」 「門を出て行き先まどふ雪見かな」 「不二」(フジ)は、二つとしてない、という意味です。これは、『竹取物語』に富士(フジ)山の語源として出てくる言葉で、不尽(フジン・尽きない)とも音通です。「不」や「二」の画数の少ない単純な字形が好きです。 |
「書くことは楽しい」 「大仏書道大会」 奈良の文化の発展を願うNPO法人「奈良21世紀フォーラム」は、奈良が、墨の産地でもあることから、書のイベント「書くことは楽しい in 奈良」を企画されています。2008年から、この活動に協力しています。2011年からは、「大仏書道大会」という名称となりました。ポスターやチラシの題字を書きました。 |
本の題字 掲示物 ご近所の宮永さんの出版された本「幸福の鍵」の題字を書きました。元気な私らしい行書より、楷書の方が採用されました。 |
『万葉集』より 「菊の香や 奈良には古き 佛たち」 奈良平城遷都1300年祭の書道のイベント用に、奈良らしい作品をいくつか書きました。甲骨文字「鹿」の周りに、奈良時代を意識して、万葉仮名で『万葉集』を書きました。読みは、「青丹よし 奈良の都は 咲く花の 薫うが如く 今盛りなり 万葉集をかく」です。 |
「和」 「和」 禾偏は行書でゆっくり書き出し、旁の「口」は、2重3重に回転しています。陶芸の絵付けのように一気に描く感じです。陶芸の師、箱崎竜平先生の展覧会の壁面に飾ってくださいました。よく合うね、とのことですが、どうでしょう・・・。 半切2/5程度の大きさです。 |
「水月」 遅くに工房から帰る時など、規則正しく満ち欠けする月に、励まされているように思うことがしばしばでした。3点とも「水月」、水に写った月のイメージを金文などの古い書体で書きました。水は私の心でしょうか。サイズは、半紙の縦1.5倍程のものです。
|
「至誠力行・奈良学園剣道部」 竹刀袋 「万葉集」より 非常勤講師として勤めている、奈良学園中・高等学校の剣道部の竹刀袋の文字を依頼されて書きました。校訓の「至誠力行」は六朝風の楷書、「奈良学園剣道部」は隷書です。 |
「かげひなたない心」 「智る喜び創るよろこび」
A氏からの依頼で揮毫しました。語句は他に「礼儀」「規律」とあり、3点連作の内の1点です。飾っていただく事務所に合わせて、額装にしました。この言葉は、私も気に入っています。 |
「源氏物語抄」 「夢想」 「源氏物語」の冒頭から「いづれの御時にか 女御 更衣 あまたさぶらひ給ひける中に・・・」です。素敵な折帖を手に入れたので、このような仮名を書いた頃もありました。旧作です。天地250 折帖 |