※3月の記事まで更新しております。続きの記事は準備中ですので今しばらくお待ちください。

3月の活動

3月の活動 3月の活動 3月の活動

 駐車場の紅梅と白梅、庭の椿です。今年は寒さが厳しく、梅の開花が例年よりも遅いように思いましたが、着実に季節は巡り、春の到来です。月末に今年4回目の帰省をしましたが、日陰に残っている雪を見て、あれは何?そうそう今年は大雪だった、山火事に運べたらいいのに、と思ったことでした。
 4月中旬には書の作品を表具屋さんに持って行かなければならないので、書作に余念のない日々を過ごしていました。

「墨翔展」に向けて

「墨翔展」に向けて 「墨翔展」に向けて 「墨翔展」に向けて

 書のグループ展の今年の私のテーマは「十二支の動物たちー前篇ー 」となりました。6ぴきの動物にまつわる資料を図書館で調べたりしながら制作中です。「鼠」はねずみ志野の自詠の句、「牛」は牛歩、「兎」は波兎を題材にした謡曲、「龍・虎」の対聯、ボタンで表現した「蛇」などの書作中心の展示となりそうです。
 また、これらの動物の陶磁印と陶作品も発表する予定です。写真1枚目は、蛇の鱗をモチーフにした三角の図象の香合です。写真2枚目はボタン、3枚目は施釉して本焼き前の電気窯の様子です。

「墨翔展」に向けて 「墨翔展」に向けて 「墨翔展」に向けて

 3月29日(土)、大作府立市岡高校の書道室で「墨翔の集会」がありました。私も何枚かまだ書きます、という草稿を持参しました。大先輩や若い方々の作品を見ているだけで刺激になり、筆を持ち表現することの喜びが湧いてきます。よい仲間に恵まれて幸せ、一緒に並べてももらえるような作品にしたい、という想いを自らのプレッシャーにしています。

3月の茶の湯

3月の茶の湯 3月の茶の湯 3月の茶の湯 3月の茶の湯

 奈良の3月は、古都に春を告げる東大寺のお水取りで始まります。お茶室のお床には、上司海雲師の「華厳」のお軸、その両脇には、清水公照師の椿の絵も描かれた板の対聯が飾られていました。写真3枚目は狭川普門師の「華厳」、通常より大きな絵馬です。お三方とも、小西先生と親交のあった東大寺長老です。
 4枚目は誕生仏、4月8日の「灌仏会(花まつり)」に先駆けて飾られていました。小西先生の奥様が、庭に咲いた椿で美しくアレンジされていました。

金継ぎ

金継ぎ 金継ぎ 金継ぎ
金継ぎ 金継ぎ 金継ぎ 金継ぎ

 最近の金継ぎ・漆繕いの作品の一部です。毎月木曜日に月2・3回、金継ぎ仲間5人と共に私の工房で作業をして、もう5年になるでしょうか。弁当持ちで、手作りの和菓子やお料理も持ち寄り、食べながらおしゃべりにも花の咲く楽しい会です。集まっていただいているおかけで、前日には工房とに庭のお掃除にも気合が入り、細かい作業も苦にならず少しずつ修復ができています。

東大寺修二会

東大寺修二会 東大寺修二会 東大寺修二会 東大寺修二会

 3月1日〜14日は、東大寺修二会の本業です。今年は3回、参拝・聴聞をしました。写真は、4日、二月堂にお松明が登る階段の下から撮ったものです。写真1枚目は参籠所の出入り口、この前で、お松明に火が付けられます。写真2枚目の左がお松明が登る階段、二月堂の舞台を見上げました。
 19時なると暗くなり、辺りの照明が消されます。写真3枚目はお松明に点火されたところです。童子が僧侶の足元を照らすお松明(長さ6m、重さ60kg)を持ち、ゆっくりと二月堂本堂に向かいます。その後について上られる僧侶に、手を合わせました。

東大寺修二会 東大寺修二会 東大寺修二会 東大寺修二会 東大寺修二会

 12日は夜中にお水取りが行われ、特別に大きな籠松明(写真1枚目、長さ8m、重80kg)が上がる日です。友人4名と共に、二月堂舞台下の柵が開けられる14時過ぎから並んで5時間くらい待機して、夜空を焦がす荘厳な炎に見入りました。
 まだ明るいうちに、除災招福を願う行「韃靼(だったん)のお松明(写真2・3枚目)が運ばれました。12日〜の3日間、二月堂本堂の中で火天(かてん)役の僧侶が振り回す松明です。19時半〜、11本の籠松明が上りました。

東大寺修二会 東大寺修二会 東大寺修二会

 写真1枚目は、日暮れ前の二月堂です。14日の最終日は、次々と二月堂舞台にお松明が並ぶ「尻つけ松明」の日です。童子のリーダーの掛け声で10本のお松明が一斉に振り回される特別な演出で(写真3枚目)、迫力のある光景でした。

全龍寺

全龍寺 全龍寺 全龍寺 全龍寺 全龍寺

 黒部市宇奈月町にある曹洞宗五雲山「全龍寺」は、1552年開創と伝わる禅寺です。開山堂の「三十六歌仙」の天井絵(写真3枚目)は、作者不明ですが1700年代の作だそうです。母の姉が昨年100歳で亡くなり、3月1日、ここで一周忌の法要が行なわれました。母の生家入江家は、このお寺の近く(入善町舟見)にありました。
 親族が集まり、法要の後はお食事をしながら、個人を偲び思い出話が尽きませんでした。写真5枚目は、土人形(郷土玩具)のお雛様です。入江家の長女である叔母が誕生した100年前の2月の最初の土曜日のこと、その日は大雪だったそうですが、まだ若い父親(私の祖父)は、仕事帰りに富山市内のお店で買ってきたものだとか。早世した祖父のことも話題になりました。

2月の活動

2月の活動 2月の活動 2月の活動

 写真1枚目は、早春の恒例の設え「二月堂椿」、生の椿の先に造花を挿しています。写真2枚目は、24日にリビングから撮ったもの、奈良にも積雪がありました。
 写真3枚目は、京都「南座」です。着付けを教えてくださった方と一緒だったので、和服で行きました。観劇や美術館に自分で和服を着て出かけたいと思っていたことがようやく実現しました。2月は、友人のピアノのコンサート(秋篠音楽堂)、天神市(北野天満宮)、2回のお茶のお稽古と、場面に相応しい着物と帯や小物を取り合わせて、5回も和服を着ました。

2月の活動 2月の活動

 母の姉の一周忌法要に母を連れて行くため、27日から2月2度目の帰省でした。田んぼや空地には雪が残っていましたが、玄関先の雪は溶けていました。

 20日足らずしか奈良に居ませんでしたが、在宅日は「墨翔展」の作品制作をしていました。刊行される『作品集No.5』のゲラ(試し刷り)が、コメントや作品名が英語訳も付いてデータで届きました。

北野天満宮の天神市

北野天満宮の天神市 北野天満宮の天神市 北野天満宮の天神市 北野天満宮の天神市

 「天神市」は、 菅原道真の御誕生日も御命日も25日に由来して毎月25日、「北野天満宮」で行なわれています。東寺の「弘法市」と並ぶ京都の二大縁日で、骨董品や古道具古着などの出店が並びます。
 2月の25日は、道真が愛した梅に因んだ「梅花祭」の日、友人と久しぶりに京都に行きました。上七軒の通り(写真1・2枚目)を歩いているだけで京都の風情が感じられ、ウキウキします。今年は寒さ厳しく、梅の開花は遅れているようでした。金継ぎしたら使えそうなお抹茶茶碗を安価で手に入れたり、食べ歩きも楽しみました。

「楽焼き」講座

「楽焼き」講座 「楽焼き」講座 「楽焼き」講座 「楽焼き」講座 「楽焼き」講座

 2月23日(日)、「滋賀県陶芸の森」の講座「ラク焼き」に参加しました。講師は、「みはる窯」四代目の神﨑秀策先生でした。小学4年生からお茶のお稽古をされ、「茶名」も拝受されているお茶人の陶芸家です。
 自作のお茶碗でお茶を点てたいと思い、これまで何度かこの講座で「楽焼き」に挑戦していますが、元々食器を作らない私にとって、お抹茶茶碗は特に難しく、なかなか納得いくものができません。高台の大きさや削り方を学びたいと思いました。(焼成は4月6日です)

2月の茶の湯

2月の茶の湯 2月の茶の湯 2月の茶の湯 2月の茶の湯

 昨年、興福寺の元貫主 多川乗覚師が亡くなり、小西先生は喪中だったため、新年に行なわれる「初釜」はなく、お稽古始めは2月からでした。
 2月の年中行事は「節分」と、立春の後の最初の午の日に稲荷神社で催される「初午」でしょう。お茶室のお床には、五穀豊穣を願う「初午祭」のお軸(写真1枚目)が飾られていました。水指には、為興福寺・・・とあり、先生のご実家の興福寺のために造られたもののようでした。「今年は休まずお稽古に通う、和服で行く!」が、新年の志の一つです。

篆刻

篆刻 篆刻 篆刻

 写真1枚目は、「みはる陶秀窯」の持ち主 松本陶剋さんの雅号印2顆、石印材で刻したものです。どちらも「陶剋」、箱書きに押すということでした。
 丸い一字「陶」「剋」の方は、陶磁印です。布字したものと、刻した状態です。この後、施釉し、本焼きをして仕上げます。

篆刻 篆刻

 こちらは、動物の陶磁印です。1枚目の写真は、「子・兎」4顆と「寅・虎・騎虎」4顆。2枚目の写真は、「卯・兎」5顆、「龍」、「蛇」です。これらの印は、焼成後、「十二支の動物たち」というタイトルの折帖に押印し、「墨翔展」で発表しようと思っています。

雪の故郷

雪の故郷 雪の故郷 雪の故郷 雪の故郷 雪の故郷

 1月末から10日間、富山の実家に帰省していました。母の入居していた施設が人手不足でおやめになるので、新たな施設に引っ越すためでした。滞在中、例年にも増して雪が降り続けました。
 写真1・2枚目はリビングから撮ったものです。道路には地下水が散布される融雪装置(写真3枚目)があるので車は走っていますが、道路から玄関までの雪かきを毎日しないと外出できない状態でした。

雪の故郷 雪の故郷 雪の故郷

 雪をかぶっても、椿畑の木々にはピンク・赤・白や斑入りなどたくさんの蕾や花が付いていました。腰までの雪をかき分けて採り、家中に飾りました。

1月の活動

1月の活動 1月の活動 1月の活動 1月の活動

 年末年始を故郷で過ごし、年賀状は実家で宛名書きをして投函しました。9日に奈良に戻りましたが、母の入所施設が変わるため、月末29日~再び帰省しました。
 5月の連休にある書のグループ「墨翔展」のテーマを、「十二支の動物たち」と決めたので、十二支の印の草稿を練り始めました。今年は、「作品集 No.5」(昨年までの5回分)を刊行するので、私の6ページ分の作品を選びレイアウトをしていました。楽しい作業でした。

 田上が参加している中国文学の研究会は毎月行なわれていますが、1月は毎年、拙宅が会場です。写真1枚目は、『文人伝 元時代』の原稿の読み合わせをしているところです。この日は、古都奈良に早春を告げる伝統行事「若草山焼き」の日でした。家のリビングからの花火は、低く打ち上げられると、下の方が山に隠れて半分しか見えません。写真を撮ると、途中にある木々が影絵のように黒く写ります。

和菓子

和菓子 和菓子 和菓子

 猿沢池から南に元興寺に向かって歩いたところに、「萬御菓子誂處(よろずおんかしあつらえどころ)樫舎(かしや)」さんがあります。のれんをくぐると、販売コーナー(写真2枚目)があり、二階では喫茶もできます。奥にカウンター席があり、ここで「和菓子コース」をいただけるというので、1月23日、金継ぎ仲間5人と行きました。うち3人は、和菓子教室にも通う和菓子好きです。

和菓子 和菓子 和菓子 和菓子
和菓子 和菓子 和菓子 和菓子

 目の前で作ってくださるところを見ながら、その材料のこだわりや製法の説明もあり、その場でいただくというものです。1つ目は干菓子、続いて「馬毛荒目」の木枠の裏ごし器で作る生菓子2つ(赤い方は「鬼は外」、白い方は「百合根きんとん」)、4つ目は半生菓子「最中」でした。お茶は、和菓子に合わせて3種類、お話が弾み所要時間は2時間半、和菓子で満腹になりました。

伊賀市へ「初詣」

伊賀市へ「初詣」 伊賀市へ「初詣」 伊賀市へ「初詣」 伊賀市へ「初詣」

 伊賀の法人活動をしている頃から参拝したいと思っていた「大村神社(伊賀市阿保)」に、1月12日、初詣に出かけました。「延喜式」の神名帳に社名が記載されているという古社で、土地の鎮め・地震除災の守り神として信仰を集めている神社です。
 写真1枚目の鳥居の奥は拝殿、2枚目は本殿です。日本三大奇鐘の一つ「虫食鐘」や、拝殿の西に「要石」(大地を揺るがす大なまずを押さえている)が奉斎されている社がありました。写真4枚目は、「要石社」入り口にある「願掛け水かけなまず」です。あちらこちらになまずの置物がありました。

伊賀市へ「初詣」 伊賀市へ「初詣」 伊賀市へ「初詣」 伊賀市へ「初詣」 伊賀市へ「初詣」

 この神社に隣接する眺めのよい阿保の高台に「伊賀市ミュージアム青山讃頌舎(あおやまうたのいえ)」があります。日本画家故穐月明(あきづきあきら)氏が、晩年住居とした敷地の一角に建てた美術館です。
 穴窯の活動で親交のある伊賀焼作家の新(あたらし)歓嗣先生の個展「新 歓嗣 ー作陶60年の軌跡ー 」が新春企画展として開催されていました。20歳の頃制作された大皿から、近年の神仏をモチーフにした具象作品など70点が展示されていました。美術館から出て、庭に入るとお茶室があります。新先生作のお茶碗(写真3枚目)の好きな作品を選んで、お抹茶をいただくことができました。

伊賀市へ「初詣」 伊賀市へ「初詣」 伊賀市へ「初詣」

 「大村神社」「青山讃頌舎」から青山高原へ向かいました。途中、法人活動の拠点となっていた「MORITAI造形アトリエ(伊賀市西青山)」があり、立ち寄りました。法人は解散しましたが、「庵プロジェクト」の活動は、庵が完成するまで続いていおり、廃材を利用した庵には屋根もできていました。

 写真2・3枚目は、青山高原風力発電所の風車です。アトリエから津市の方に車で10分ほどの所ですが、近くに行ったのは、この日が初めてでした。室生赤目青山国定公園の美しい自然の中に、広範囲にわたり思ったよりたくさんの風車が、未来に希望を運ぶように静かに回っていました。

巳年のお正月

巳年のお正月 巳年のお正月 巳年のお正月

 写真1枚目は、私がお正月用に設えた実家の床の間です。脇床の色紙「巳」は、田上鐡牛(夫)の作です。私の両親に十二支の色紙を12年間プレゼントしていたもので旧作ですが、毎年飾っています。写真2枚目は、小間の茶室に飾った鶴の香合、父の遺作です。
 しまっていた「立礼棚(裏千家の御園棚)」を出して、和室の一角(写真3枚目)に常設にしました。高齢の母が家に戻った時にも気軽にお茶を点てられるようにと思ったからです。この棚一式は、造形作家の弟(石田歩)の作、バックに私の屏風を置きました。身内でまかなっています(笑)、思い出が詰まった品々です。

巳年のお正月 巳年のお正月 巳年のお正月 巳年のお正月 巳年のお正月

 新年のご挨拶はLINEが多くなりましたが、手にする年賀状は嬉しいものです。写真は、今年の年賀状の一部、書道仲間のものです。
 写真5枚目は、穴窯仲間の方の手作りの「しめ縄」をいただきました。自宅の玄関に掛けました。

年のはじめに

年のはじめに

 明けまして おめでとうございます。2025年の元旦を故郷 富山県入善町の実家で、96才の母と迎えました。昨年3月に非常勤講師を退職したので、季節の移り変わりを愛でながら、のんびり制作できる!という期待もありましたが、、、暇にはなりませんでした。
 今年こそは「断捨離」を心掛け、好きなものに囲まれ、好きなことだけをしてできるだけシンプルに、そして元気に過ごしたいと思っています。本年も、よろしくお願い申し上げます。